メルセデス・ベンツの故障が多い原因を徹底解説!

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メルセデス・ベンツ(以下、ベンツという)は、世界で一番最初に車を作った自動車メーカーであり、世界的にも有名な車です。

日本でも、とても人気のあるブランドであり、高級車の中でも人生で1度は所有してみたい車の1つだと思います。

しかし、ベンツは故障が多い車としても有名です。

実際に工場で働いていて、CL600 V型12気筒エンジンのオイル漏れで半年に2回エンジンオーバーホールしたこともあります。

ベンツを購入しようか迷っている人の中にも、

「ベンツってすぐに壊れるんじゃないの?」

「修理代や維持費ってどのくらいするの?」

「新車で買ったのにどうして壊れるの?」

こういった不安を抱えていませんか?

 

ベンツのディーラー(正規販売店)で整備士をしている経験を活かして、

どのくらいベンツは壊れやすいのかを徹底解説していきます。

 

最後まで読めば、ベンツを購入した後に困ることはないでしょう!

ぜひ、ベンツを購入する際に参考にしてみてくださいね。

 

1.ベンツはなぜ故障が多い?

2.ベンツとレクサスの故障比較!

3.ベンツはなぜ新車なのに故障するのか

4.ベンツの維持費はどのくらい?

5.実際に正規販売店(ディーラー)でよくある故障

6.まとめ

 

1.ベンツはなぜ故障が多い?

 

ベンツは故障が多いとよく耳にするかと思いますが、実際にディーラーで整備をしていても

故障が多いと感じることはよくあります。

 

ただし、故障が多いと言っても、品質や生産工場の質が悪いというわけではありません。

 

では、なぜベンツは故障が多いのでしょうか?

 

①ベンツは最新技術を搭載しているから。

 

ベンツは自動運転など、他社メーカーがまだ搭載していないような最新技術を搭載しています。

 

トヨタであれば、何度も何度もテストを繰り返し、これなら壊れないであろうというところまで実験を行い、新型車として世に発表されます。なので時間がかかります。

 

しかし、ベンツの場合は、ある程度テストした段階で新型車として世に出てきてしまうため、新車から3ヶ月や半年で故障してしまうケースも少なくありません。

 

他社にはない最新の技術を、より早い段階で発表してしまうために、

すぐに故障したと言われています。

 

②ヨーロッパと日本の気候の違い

 

そもそもベンツは欧州車なのでドイツで作られ、その土地にあった自動車を作ります。

しかしそれは、トヨタなど日本車でも同じことが言えます。

 

日本は、ご存知の通り高温多湿な気候で、一年でみても、四季がありますよね。

そのため、その気候にあった素材や材質を使い製造されています。

 

逆にヨーロッパは、日本に比べると気温も低く、雨もそこまで降らないし、

一年中、西から東に偏西風という風が吹いている。

 

このように、気候が違うことによって、ベンツが壊れやすく感じてしまうのも、原因の1つでもあります。

 

2.ベンツとレクサスの故障比較!

 

ドイツ車といえばベンツ。日本の高級車と言えばレクサス。

このどちらかを購入するか迷っている方も多いのではないでしょうか。

 

ディーラーで働いていてもレクサスからベンツ、ベンツからレクサスに乗り換える人も数多くいます。

 

しかし、購入するときに悩む点の1つとしてどのくらい故障するのかというのも

大事ですよね。

 

ベンツは壊れやすいとよく聞きますし、逆にレクサスは壊れにくいという話を聞きます。

 

では、そもそもなぜ同じ自動車なのに故障率が違うのでしょうか?

それは生産国によって、考え方が違うからです。

 

日本は壊れないように作る。

ドイツや他の外国車は壊れたら修理すればいい。

 

このように、国によって考え方が違うので、その点も配慮しながら車選びをすることをおすすめします!

 

個人的な意見をまとめると

・見た目はベンツもレクサスも高級感のあるデザインでかっこいい。

・内装はベンツの方が圧倒的におしゃれ。

・価格は似たようなところもあるが、レクサスの方が壊れにくいので安心して乗れる。

 

ちなみに、ベンツの保証は新車から3年75,000Km

レクサスは、5年100,000Km

 

3.ベンツはなぜ新車なのに故障するのか

 

前文でも説明しましたが、新車で故障する原因は最新技術によるものが特に多いです。

 

ナビやテレビなどのコマンド関係は、フルモデルチェンジする度に、多くの新機能を搭載しています。

 

その中の機能には、まだまだ未完成の物もあり、時間をかけてより良いものに改善されていきます。

 

ベンツの購入を考えている方は、新型車が発表されてから、半年以降に購入すると比較的故障も少なくなります。

 

新車から半年以内の故障例

 

・ナビ画面が真っ暗になった。

 

改善策 

ナビディスプレイのコマンドのアップデートを行う。

故障が起きるたびに、メーカーもソフトウェアをアップデートし、故障が起こらないように

改善しているため。

 

・ディーゼル車のエンジンチェックランプ点灯

 

主に、MFA2車両(現行型のAクラス、Bクラス、CLA、GLA)で起きる故障で、

NoXセンサにススが溜まることで発症する。

毎日短い距離しか乗っていないと、この故障が起きることが多い。

 

改善策

エンジンのソフトウェアのアップデート。

NoXセンサの清掃または交換。

DPF再燃焼。

ディーラーに持っていけばすぐに治る故障なので、チェックランプがついても慌てなくて大丈夫です。

 

4.ベンツの維持費はどのくらい?

 

今回、CクラスとSクラスに関しては、台数の多い1つ前の型式で解説します。

 

Aクラス(177)、Cクラス(205)、Sクラス(222)

 

定期交換部品

 

1年目

・エンジンオイル

・オイルフィルター

・ワイパー

・ダストフィルター

・アドブルー(ディーゼル車)

 

2年目

・ブレーキフルード

・エアコンフィルター

 

消耗品

・タイヤ

・ブレーキパッド、ブレーキディスク

 

・バッテリー

 

工賃 

・法定点検 

 

ガソリン代

 

車検

・車検費用

 

自動車税

・納税費用

 

メンテナンスプラス

・加入費用 

 

新車から3年目又は75,000kmまでは、メーカー保証期間となるため

オーナー様からの手出しはありません。

しかし、タイヤに関しては消耗品なので、オーナー様の負担となります。

 

また、3年目以降もメンテナンスプラスというプランに加入すると、

定期交換部品+ブレーキパッド、ディスク等も保証されます。

 

※バッテリーに関しましては、新車から3年目までの保証しかないので、

メンテナンスプラスに加入されても保証されません。

 

5.実際に正規販売店(ディーラー)でよくある故障

①エアサス故障

ベンツのエアサス故障はよく耳にするかと思いますが、実際に工場でも車高が上がらなくなって、キャリアカー(積載車)で入庫する車も少なくありません。

 

エアサスの故障部位

・フロントストラット・リアベローズ・リアショックアブソーバー

・エアサスコンプレッサー・バルブブロック

 

上記の部位が主な故障原因で、車高が上がらなくなった場合は部品交換が必要になります。

 

②ディーゼル車 オイル漏れ エンジン656

現行車のゲレンデ、GLEで良く見る故障です。

最近の事例でも、GLEの初回車検でオイル漏れを発見しました。

このエンジンで起きるオイル漏れの原因は、カムシャフトハウジングのパッキンが

ねじれている事によりオイルが漏れてきます。

他にも、エンジン上部のインジェクター付近にオイルが溜まっている場合は、

タペットカバーからの漏れが原因です。

 

また、お客様からよくある質問で、「オイルの量が少ない」、「オイル補充の警告が出る」

といったことがありましたが、こちらもタペットカバーが原因です。

 

③燃料漏れ エンジン274 エンジン642

燃料漏れに関する故障について説明します。

エンジン274とは、ガソリン車でCクラス前期などに搭載してあるエンジンとなります。

燃料ホースからの漏れで、エアコンを通して室内にガソリンの匂いが漂ってくることもあります。

エンジン642はディーゼル車で、主に1つ前のゲレンデやGLEに搭載してあり、こちらも

エンジンルーム内の燃料ホースから漏れが起こります。

 

④足回りからの異音

Cクラス(205前期)GLC(253前期)でたまに起きる故障で、ハンドルを切ると

「キュッキュッ」と音がします。この故障原因は、ロアーアームがほとんどですので、

音が気になり始めたら工場で部品を交換しましょう。

 

⑤冷却水漏れ NGCC

冷却水の漏れは、車ならどの車両でも起こりうる可能性があります。

私自身が経験したことの多い車種はNGCC車両で、冷却水警告灯が点灯したり、下から車を見ると、冷却水(青か赤)が漏れて固まっていることがあります。

 

故障部位

・サーモスタット・ウォーターポンプ

 

オーバーヒートの原因になるので早めに交換しましょう。

※NGCCとは、ニュージェネレーションコンパクトカーの略

Aクラス(176)Bクラス(246)CLA(117)GLA(156)

⑥スライディングルーフ故障

スライディングルーフをよく使う人もいれば、たまにしか使わない、全く使わない人もいるのではないでしょうか。

故障については頻度に関係なく起こる可能性があります。

 

例えば、よく使う人は、レールの部品が破損してルーフが閉じなくなる場合があります。

 

逆に、全く使わない人が、ルーフを開けようとすると、レールが固着しており部品が破損し、開かないケースも少なくありません。

 

どうしても作動部分なので、ルーフが開かない、ルーフが閉じない、この両方が使用頻度に関係なく故障する可能性があり、故障した際はディーラーに持っていき修理してもらいましょう。

 

定期交換部品と同様に、新車から3年目までの不具合はメーカーが保証します。

ただし、それ以降にエアサスが壊れたり、ルーフが壊れたり等の不具合が出た場合は高額な支払いになる可能性も考えられます。

 

保証プラスというプランがあるので、そちらに加入しておくと、メーカー保証になるので

仮に不具合が起きたとしても、そこまで心配する必要はないのかと思います。

 

保証プラス

・加入費用

6.まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回の記事では、

・ベンツとレクサスで迷っているなら故障率が低いのはレクサス
・新型車を購入するなら半年から1年後
・4年目以降はメンテナンスプラスと保証プラスに加入すると安心
・ベンツを購入するなら故障が多いのは想定した上で購入しましょう
・初めてベンツを買う人は、維持費をしっかり計算してから決断を!

 

ベンツの故障、費用について解説しました。

 

ベンツは、故障が多いと批判されることも多い車です。

 

しかし、どのメーカーにも負けないおしゃれな内装、迫力のある外装、最先端の技術など、良いところもたくさんあります!

 

記事を書いていく中で、ベンツは故障も多いし、維持費も高いということを感じました。

 

ですが、皆さんにもやはり1度は乗って欲しい高級車だなと改めて実感しました。

今後も、ベンツの故障やベンツの最新情報についての記事を紹介していきますので、

楽しみにしていてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. こんにちは、これはコメントです。
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